サウスダコタはアメリカの中でも北部に位置する州で、じゃがいも畑やとうもろこし畑が広がっている地域です。自家用車で訪れるなら雪の心配がない夏にしようということで、7月に訪れました。
マウントラッシュモア

サウスダコタでいちばん有名なのは、なんといってもマウントラッシュモア。4人のアメリカ大統領の顔が彫刻された岩山です。アメリカのなかでも根強い人気のある観光スポットらしいです。
公式サイト:https://www.nps.gov/moru/index.htm
入場料はなく、駐車料金だけかかります。普通車1台$10で、このチケットは1年有効とのこと。遠くなければまた来れるのになぁ・・・。
アメリカ南東部から4日かけて我が家もマウントラッシュモア目指しました。が!しかし、やっと着いた日がなぜか気温低下でさらに雨。。。山なので標高が少し高く一面霧模様で、、、まったく彫刻が見れませんでした。トホホ

ほとんどの場合は晴れてきれいに見えるようなので、相当運が悪かったです。どうしても諦められないので、1日延泊して次の日もまた来ることに。

なんとか翌日は気温が少し回復し、もやっとはしていましたが見れましたー!!!とても嬉しかったです。エントランスにカフェやお土産屋があり、そこから歩いていくとこの旗の通りに出て、一望できる展望スペースに着きます。展望スペースから下へ降りるとミュージアムがあり、展示やショートフィルムの上映が行われていました。
また、展望スペースから左に横道があり、短いトレイルになっています。階段がたくさんありますが、彫刻のふもとまで歩いていけるので、よく見えます。


このように、また違った角度から見るのもいいですね。
トレイルの途中、彫刻を作る際の試作をしたりしていた建物が展示してあります。

さらに進むと再び旗の場所まで戻ってきます。マウントラッシュモアはこんな感じのコンパクトな国定記念物になります。
クレイジー・ホース メモリアル
マウントラッシュモアの4人の白人だけの彫刻に対抗して、民間で制作が開始されたクレイジー・ホースメモリアル。この地域の先住民であるスー族の英雄がモデルとなり建設されています。(まだ建設真っ最中!)2025年時点では、顔と手が見えるくらい作ってありました。マウントラッシュモアから車で約30分ほどなので、併せて訪れると良いと思います。


このメモリアルも入館料は特に必要なく、駐車料金のみかかりました。館内は先住民の文化などの展示があり、面白かったです。レストランや軽食が買えるお店もありました。そこで買ったチリドッグが結構美味しく、無料のコーヒーもあり良かったです。

もっと彫刻に近づいてみたい人向けに、バスで近くに連れて行ってくれるガイドみたいなものもあるようでした。天気が良いと、そういうアクティビティも良いですね。
バッドランズ国立公園
マウントラッシュモアから東へおよそ1時間半のところにバッドランズ国立公園があります。我が家は今回のサウスダコタ旅行で一番この国立公園が楽しかったです!


イエローストーンやロッキーマウンテンのように広い国立公園ではないので、半日でも十分主要な見どころを押さえられました。北東のエントランスで1台$30の料金を支払い、しばらく走ると割とすぐにその絶景が広がります。

風と水でつくられたこの景色に自然の力の大きさを感じます。崖になっていますので足元には気をつけて。
北東のエントランス・インテリアエントランスから入ると、割とすぐ着くシーダーパスにロッジやビジターセンター、レストランがあります。小さめのビジターセンターなので結構混んでいました。レストランでバッドランズバーガーというハンバーガーを食べましたが美味しかったです。

このシーダーパス周辺にはトレイルがいくつかあります。我が家が訪れたのはウィンドウ駐車場のドアトレイルです。ここがどうやら一番人気のようです。黄色いポールを目印に歩き、往復1.6キロでおよそ30分かかったと思います。凸凹していてアップダウンがある岩場で、子どもにも楽しいトレイルです。

また、シーダーパスから少し西へ行くと化石の道という一周400mの短いトレイルがあり、そこも面白かったです。高低差はなく、バッドランズで採掘される動物の骨の展示がしてあります。現在の動物との比較がしてあって、子どもにも面白かったようです。
そこから更に西へ、ピナクルス方面へ行くとイエローマウンズというまた違ったスポットを通ります。古い地層が空気に触れて黄色く変色したのだとか。

多様な景色を見せてくれるのもまた魅力のひとつです。ここから更に西へ行くと、プレーリードッグタウンというスポットに着くようです。そこではたくさんプレーリードッグが見られるんだとか。バッファローも見れるみたいです。我が家はその手前でラピッドシティ(マウントラッシュモア方面)へ向かったので行かなかったですが、その途中ピナクルスのエントランスを出たところで車を停めて平原を眺めると、プレーリードッグが数匹見れました。小さいのでよく目を凝らしてみないといけませんが、高い鳴き声をあげていて可愛かったです。
とうもろこし宮殿

なんとも面白いネーミングで興味をそそるとうもろこし宮殿、サウスダコタ州の東側に位置しています。我が家は東からラッシュモアを目指したので、ちょうど通り道になり立ち寄ってみました。
すぐ横に駐車場もあり、続々と観光客が訪れていました。図書館くらいの規模の建物ですが、1900年代からこのとうもろこしのデコレーションをしているんだとか。もちろん年によってデザインが違います。表面をよくよく観察してみると、たしかにとうもろこしで出来ています。

館内ツアーもあるようで、受付の人が教えてくれました。おそらく、とうもろこし宮殿の歴史を教えてくれるのではないかと思います。中に体育館みたいな場所があり、そこで盛大にお土産グッズが売ってありました。



デビルスタワー国定公園
こちらはサウスダコタ州から少しお隣ワイオミング州にお邪魔してしまいますが、ラッシュモアから車で約2時間の道のりなので、興味があれば寄ってもいいと思います。

国定公園なので、エントランスで支払いをするようでした。我が家は時間があまりなかったので、エントランス直前の土産物ショップで一度駐車し、遠くに見えるデビルスタワーを写真に収めてサウスダコタに戻りました。トレイルを歩いたりして楽しむ時間があれば、入場すると良いと思いますが、ここからでもデビルスタワーがよく見えました。想像していたよりも小さいタワーでした。
Al’s Oasis(ロードトリップのオアシス!)

「アルさんのオアシス」っていうネーミングなのかな??まさに畑の中に現れるオアシスという感じでした。近辺に看板も出ているので走っていると気がつくと思いますが、スー・フォールズとラピッドシティの間くらいにあります。

スーパー、レストラン、土産物ブティック、トイレなど揃っています。なかなかロードトリップの道中で色々揃っているお店に寄れないので、ありがたいです。どうやらここでは、ホームメイドパイが一押しのようです。

ちょうどおなかが空いていたのでレストランで食事しました。

バーガー系を頼みました。とても美味しかったです!子どもがグリルチーズを美味しい!と喜んで食べていました。

せっかくなので、ホームメイドパイを注文してみました。美味しかったですが、クリームがもりもりのったパイって初めて食べました。

意外にも見どころ多いサウスダコタ州
もともとマウントラッシュモアくらいしかその見どころを知らなかったサウスダコタ州でしたが、調べてみると面白い場所が色々とありました。
特にラッシュモアの近くに色々とあり、紹介したクレイジー・ホースメモリアル以外にもカスター州立公園やウインドケイブ国立公園、ジュエルケイブ国定公園など自然派の見どころがたくさん。我が家は車での長距離移動だったので時間がありませんでしたが、飛行機でラピッドシティを訪れる場合はその周辺だけでも色々楽しめそうです。
サウスダコタ州の南部を横断するように通っているインターステート90という道路ですが、東端都市スー・フォールズから西の都市ラピッドシティまで今回ずっと走りました。この道路には、しばしばレストエリアが設置されていて、日本の高速道路のようにトイレに行けてとても有り難かったです。インターステート90を通られる際は、おすすめの休憩施設Al’s Oasisにも是非立ち寄ってみてください。