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海外駐在中の子どもの日本語学習|現地校3年間と帰国後1年のリアルな体験談

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帰国子女教育
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こんにちは。アメリカへ3年間駐在していた我が家での日本語学習について、リアルな体験をシェアしたいと思います。海外赴任で英語が喋れるようになるのは良いけど、駐在員はいつか日本へ帰国しますよね。その後の日本での生活を考えると、日本語をキープするのはとても大事なことです。

駐在期間や、就学の有無、子どもの年齢や性格などによって英語・日本語学習の進度は大きく左右されます。言わずもがな駐在期間が長ければ長いほど、英語が堪能になり日本語のキープが難しくなってきます。就学先が日本人学校だとあまり英語は伸びない印象ですが、日本語力が落ちる心配は減りますね。逆に現地校や現地のデイケア・プリスクールに通うと、かなり英語は伸びますが、日本語の学習を意識的に取り入れる必要が出てきます。

一番気になるのは、子どもの年齢や性格がどのように影響するかです。我が家の経験では、赴任時の子どもの年齢が6〜7歳だと、バランス良く英語と日本語が成長したように思います。その年齢だと現地校のキンダーや1年生から通うこととなり、英語ができなくても同級生とも仲良くなりやすく、日本語の基盤がある程度できているため英語も伸びやすい。日本語も努力次第で維持できます。日本語補習校にも通えるので漢字の勉強もできます。

就学前の年齢となると、日本語補習校に通えないので、ふつう家庭でのみ日本語を使うことになります。英語と日本語を比べると、言語として簡単なのは英語だと言われています。小学校就学前の子どもは特に英語漬けの中で生活すると家庭での会話も英語に流れがちです。母語が入れ替わってしまうかもしれません。そうなってくると帰国後の日本語が心配になってきます。家庭で日本語の本を読んだりアニメを観たり、家族内での十分な日本語での会話が重要になってくるでしょう。

小学校高学年や中学生の場合、英語が初めてだと学校での授業や友達作りがやや大変になってくるかもしれません。このくらいの歳の現地の子ども達は話す言葉も早いですし、思春期もあり関係作りは日本のみならず世界共通の難しさがあると思います。ただ、アメリカの場合は英語が話せない子どものためのESLという英語学習を助ける授業がありますので、学校は協力的だと思います。また、日本語補習校で同じ日本人同士おしゃべりするのが楽しい、という姿も見受けられました。漢字の学習は大変だと思いますが、この年齢になると自分でコツコツ頑張れるので日本語の衰退はあまり心配いらないと思います。

また、面白いのは子どもの性格による違いです。おしゃべりな子は英語も日本語もよく喋ります。伝えたいという気持ちから、間違いを臆することなくチャレンジしていける、素晴らしい姿勢だと思います。ただ、喋れるからと言ってその言語の仕組みを理解しているかどうかはまた別だと思います。年齢が上になるほど難しい言葉や文法を勉強しますので、年齢が大きい方がそういった意味で言葉の理解力は深まる印象です。

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駐在中の日本語学習はいかに・・・家庭内の会話

我が家の場合は駐在前の英語学習はほぼゼロで、駐在中3年間現地校と日本語補習校へ通いました。日本語をどのように維持していくか。中でも一番大事なのは、家庭での日本語での会話だと思います。英語に慣れてくると子どもたちは家の中でも英語が出てきます。よく英語で兄弟喧嘩するなんて言いますが、我が家はそれほどではなかったものの、正直「ルー大柴さん」状態でした。

「今日グルー(糊)がなくなったから、バックパック(リュック)にインしといてくれる?」

みたいな感じで、日本語の中に英語の単語を混ぜて話すことが多かったですが、それをイチイチ咎めるとさすがに可哀想なので、それはOKにしてました。文法が基本日本語なら良いかなと。必ず親も日本語で話すようにしていました。英語を伸ばしたいが為に英語で話したくなってしまいますが、家では絶対に日本語で話すことにしていました。時差にもよりますが、日本にいる祖父母と時々LINE電話するのも良いと思います。

楽しみながら日本語に触れる・・・読書

家庭でできる対策としてもう1つ有力なのは、読書です。子どもが好きな本を日本から持っていくのはとても重要です。我が家では物心つくころから毎晩夜寝る前に30分ほど読書の時間を設けています。習慣というのは大事で、7歳くらいまではずっと読み聞かせをしていました。すると段々と寝る前読書へ移行し、駐在期間中もほぼ毎晩読書をしていました。本が足りなかったり、子どもの読みたい本があったりして英語の本を読むこともありましたが、日本語の本もかなり読みました。

オススメは、子どもの読みやすいレベルの本である、ということです。駐在中の日本人小学生に人気の本を挙げると、かいけつゾロリシリーズ、サバイバルシリーズ、銭天堂、高学年にはハリー・ポッターシリーズなど。このあたりは王道なので、何かしらハマる本があるのではないでしょうか。

また、マンガも良いと思います。クレヨンしんちゃんや名探偵コナンなどは文字数が多く、日本語に触れる機会になるでしょう。ドラえもんも様々なテーマの学習本があります。お子さんの興味関心を引くテーマがあるのではないでしょうか。ONE PIECEや少女漫画など何でも良いので、とにかく、楽しく自然に日本語を読むことが大切だと思います。お気に入りの本やマンガは何度も読んでくれますよ。

寝る前読書以外に、もう1つオススメがあります。それは、トイレ読書です。衛生的ではないと嫌がられる方もいらっしゃるかもしれませんが、我が家では子どもがトイレでかなり読んでいました。日本のトイレは狭いので本を置きにくいのですが、アメリカのトイレの広いこと広いこと。トイレ内に本棚を置いて、たまに中身を入れ替えてあげたり、私のオススメの本を飾っておいたりすると、結構読んでくれます。本を読もう!と意気込むのではなく、暇だから自然と手に取って読む空間作りが大切だと思います。

意外とトイレで熱心に読まれた四コママンガのことわざ集。偉人伝は短くまとめてあるものがあるので、寝る前の読み聞かせにピッタリ!

就学前の子どもの場合も、絵本を出来るだけ持っていけるといいですね。日本の幼稚園などで毎月持ち帰る薄めの幼児向けの本(「こどものとも」など)は嵩張りにくく、子どもも興味をもって読めるため良いと思います。我が家も幼稚園でもらった本をごっそり持っていきました。また、日本から送るのが難しい場合は、海外子女教育振興財団(JOES)のサービスで、数カ月ごとに日本から絵本が届くサービスがありました。自分で絵本を選ぶことはできませんが、それも一つの手だと思います。

日本語学習の助けになる・・・日本語補習校

日本人が集まって毎週1回ほど通う日本語補習校。日本人の友達が出来ますし、教科書や国語・算数のドリルなどを一括して入手してもらえるので、教材面で助かります。宿題も出るので、やらなきゃいけないという気持ちが子ども自身に生まれやすいです。ただ、算数と国語しか授業がなかったので、理社は全くやっていませんでした。(校舎により多少違いがあるかもしれません)

我が家も頑張って漢字の宿題をやっていましたが、宿題をやっても覚えるのは正直難しかったです。一切やらないよりは日本語学習になって良いとは思いますが、定着は難しい、というのが感想です。やはり環境に大きく左右されるのですね。

通うのが良いのか通わない方が良いのか、それはご家庭それぞれだと思います。我が家は1年くらい通っていなかった期間がありましたが、読書はしていたとしても通っていない期間の方が日本語の衰退は大きかったと思います。子どもが楽しんで通うのであれば通うのが良いだろうし、それ以外の習いごとに打ち込むというのであればそれも良し、他要素とのバランスによると思います。

日本語補習校が近くにない、という場合も、今はオンラインの日本語補習校があるらしいです。また、「花まるオンライン」などの海外居住者が受講できる日本語教育もあるみたいです。日本語補習校はその規模により様子は様々ですが、基本保護者による協力の上成り立っているのが現実なので、昨今は保護者の負担が大きいものより、プロの授業の方に金銭を投じた方が良いという需要の変化も感じられます。

それぞれのペースに合わせて・・・オンライン・タブレット学習

我が家では日本語補習校に通っていない期間はオンライン学習をやっていました。色々あると思いますが、株式会社すららネットが運営する、自宅のipadを使用したオンライン学習をやっていました。小学生は算国理社の4教科か、算国英の3教科から選べます。高学年の子どもにとって理社を全くやらないのは帰国後負担になるだろうと思い、4教科コースでやっていました。

面白いキャラクターが説明してくれたり、自分のアバターを育てたりできるので、ゲーム感覚で取り組めます。ただ、国語の文章を読んだりするのは画面で見にくい、漢字は書きにくいという難点があります。低学年のうちはまだ取り組めますが、高学年の文章問題などはかなりやりにくいです。理社が勉強できるのは良いところ。我が子は算理社を主に学習していました。

ちょっとハードルあるけど・・・問題集や公文の活用も

赴任前や一時帰国の際に、国語の文章問題の問題集などを買っていく人も多いです。これは子どものやる気がないと続けられないので、親も勧めるのは大変かなと思いますが、毎日1ページやるという目標で続けるのも良いと思います。我が家の場合は、就学前の子には時間があるので毎日問題集を1ページやってもらいました。続けるためのコツは、子どもが取り組みやすいレベルであるということ、1日当りの量は少なめにすることだと思います。取り組みやすいレベルというのは、少し易しめが良いです。我が家は駐在終盤の時期は1学年下の問題集をやっていました。

我が家ではそういった学習のやる気をアップするために、学習を終えたらスタンプを1つ押すというスタンプカードを作っていました。スタンプカードが1冊貯まると、アメリカの国立公園が描かれたスペシャルコイン(25セント玉)を1つもらえて手帳にはめる、といった感じです。これが意外と続いて、2年くらいやっていました!ご褒美があるとやっぱり嬉しいものなんですね!!

公文の教材を使うという方もいらっしゃるかもしれません。教室に通えなくても毎月7000円〜8000円教材費がかかるので、コスパ的にどうかな??とは思いますが、公文の教材は子どもの自学自習にピッタリで、学力の定着にとても良いと思います。先生にもよりますが、紙教材は基本的に送ってくれると思います。ただ、その場合保護者が採点することになります。今はKUMONコネクトというタブレット型学習の導入が進んでいるので、もしかしたらそれだと教材の郵送がなく、海外でも先生が学習状況を把握できるので、やりやすいかもしれません。使ったことがないので分かりませんが、なんだかとても良さそうです!

娯楽時間には・・・日本のアニメを観る!

Amazonプライムやディズニープラスなど、そういった配信サービスを活用するのも良いです。海外からでも日本の番組が観れるツールがあります。我が家もかなりお世話になりました。現地校では英語漬けなので、家庭で観るテレビは日本語で。コナンやドラえもんなどのアニメや、アメリカのドラマも日本語で観れるので好みの番組を探してみて下さい。

また、今どきDVDプレーヤーはあまり使わないかもしれませんが、ジブリだけは配信サービスでみれないので、我が家は何個かDVDを持っていきました。やっぱり大好きなジブリをたまに観たくなるんですよね。たまに現地の映画館でジブリ上映やっているので、それを観に行くのもいいですね!

帰国後の日本語学習のリアル

こんな感じで、読書だけはしっかりやろう、と意識して駐在生活を送っていた我が家ですが、帰国後日本語学習についていけたのかどうか、リアルレポートをお伝えします。

帰国後は公立の小学校へ転入し、国語なども普通に他の友だちと同じように授業を受け始めました。小学1〜2年生の国語は遜色なくついていける感じで、漢字もそんなにまだ多くないので特に困ることもありませんでした。先生のご厚意で、前年度の漢字ドリルの余り(先生用?)をくださったり、クラスのみんながやり終わった範囲の漢字ドリルを購入させてもらって他の子とは別メニューで毎日漢字の練習を追加して宿題でやっていました。先生も毎日宿題チェックしてくださいますので、本当にありがたいです。

3年生以上になると漢字の量がグッと増え、一気にキャッチアップが大変になる印象です。読書もしていましたし日本語の会話は問題ないのですから、クラスの中には馴染めます。会話や、授業の内容、発表なども特に問題なくやっていました。ただ、帰国後3ヶ月以内のテスト(漢字テストをはじめ、理社なども)はさんざんでした。タブレット学習はしていたもののさらっと一通りやっただけですし、やはりクラスで学習していた子たちとは全然違います。理社の知識問題、記述、漢字テストが特にできませんでした。漢字50問テストの中2〜3問正解できるかなというレベル。ただ、それは仕方がないことです。予想通りですし、まぁ気にしないことが大事です。

帰国後すぐはそんな感じですが、半年くらい経つと様子が変わりました。子ども自身も新しい生活に慣れ、新しく習う漢字はすんなりと定着するようになります。やはり日本で習うとちゃんと定着しますね。先生も昨年、一昨年の漢字ドリルをくださり、一応家でやってみました。失った期間の漢字は新たに習う漢字ほど入っていかないものの、読書や日々の生活を通して緩やかに習得していっていると思います。

そして1年経つと、難しい漢字もすんなり覚えられるようになり、こちらがびっくりしています。文章の書き方も良くなってきました。子どもの学習は環境に大きく左右されるなぁ、と実感します。

どこに行っても母語は大事にすること。それだけは忘れないようにして、置かれた環境を目一杯楽しめたらいいなぁ、と思います。

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