2014年11月に新婚旅行でアメリカ西海岸に行ってきました。6泊8日のハネムーンです。
旅行の前半はラスベガスに滞在しました。
砂漠の中に作られた街、ラスベガス。すごく楽しかったです。
ラスベガスでは楽しい思い出がたくさんありますが、今回は陸路で行くグランドキャニオンのツアーの感想をブログに残しておきたいと思います。これから行く方の旅の参考になればと思います。
ラスベガスへの行き方
ラスベガスへは東京・成田空港から国際線でロスアンジェルスに飛び、ロスアンジェルスでアメリカの国内線に乗り継ぎ、一路ラスベガスへ向かいました。
余談ですが、アメリカの国内線は多少ルーズらしく、行きも帰りも遅延しました。
行きは時差ボケもありとても眠かったので、その中で2時間程遅延されたのはとてもこたえました。あらかじめ、遅延の可能性があることは覚悟して向かった方がいいと思います。
グランドキャニオンとは
グランドキャニオンはアメリカ合衆国アリゾナ州にある自然が長い時間を掛けて作り出した壮大な峡谷です。
川の浸食作用によって作り出されたこの絶景は、絶対に一度は見た方がいいです。
絵を見ているのかと勘違いしそうになる程の壮大な景色、そして美しさがあります。
1979年に世界遺産登録されており、アメリカの国立公園であるグランドキャニオン国立公園に含まれています。
グランドキャニオンへの行き方、二つの方法
・空路(セスナ)
グランドキャニオンへは、空路と陸路の二つの方法があります。
空路では、ラスベガスのボルダー空港からグランドキャニオン空港へ行き、そこからバスに乗り換えてグランドキャニオンに向かいます。
フライトは片道1時間半程です。
飛行機に乗る分、費用は高くなりますが早く着くのがメリットです。
・陸路(ワゴン)
一方、陸路では車で向かいます。
私が参加したツアーでは、早朝にラスベガスの各ホテルから乗り合いでワゴン車に乗り込み、片道4時間半掛けてグランドキャニオンに向かいました。
ラスベガスはネバダ砂漠の中に人工的に作られた街です。
そのためグランドキャニオンへの道中は延々と砂漠の中を走ります。
砂漠にはいくつかの種類がありますが、ラスベガスのネバダ砂漠は荒野といったイメージです。
一般的にイメージする砂漠は日本で言うと鳥取砂丘のような砂しかないイメージだと思いますが、実はそのような砂漠は砂漠全体の一部であり大半は荒野のような砂漠だそうです。
陸路では、片道4時間半と空路と違い時間がかかりますが、費用は空路より断然安いです。
セドナはとても揺れるので高いところが苦手な人や荒野を車で走るという点に魅力を感じる方には断然陸路がおススメです。
陸路で向かうグランドキャニオンツアー
・アメリカのガソリンスタンド
途中ガソリン補給と休憩を兼ねて、ガソリンスタンドに立ち寄りました。アメリカのガソリンスタンドは、日本と違い軽食や飲料、服などが買えるコンビニのようなお店が併設されています。
物価も高い上に、円安も重なり今回のアメリカ旅行はモノの値段がホントに高く感じました。ですが、このガソリンスタンドに併設されている店は割と安めで量も多かったです。
映画でイメージするアメリカといった感じで、楽しかったです。
私はロングなサラミ(40cmくらい)とホットドッグ、サンドイッチを買いました。あとはビッグなコーラですね。美味かった。
・フーバーダム
陸路でいくグランドキャニオンツアーは、砂漠の中を車で走ります。
車窓から外を眺めれば常に地平線が見え、アメリカの広さを感じることが出来ます。
砂漠の中を走っているはずなのに、道中に水面が見えるポイントがあります。
何だろうと思うと、それはフーバーダムと呼ばれるダムでした。
水のない砂漠の中に街をつくりだすことが出来たのはフーバーダムの功績によるものです。
フーバーダムが水と(水力発電した)電力を供給することで、眠らない街ラスベガスが存在しています。
その貯水量は400億トンあります。日本最大の湖である琵琶湖の貯水量は280億トンなので、そのとてつもない大きさ規模が想像できるかと思います。
これからワゴンは、ルート66を守ったおじいちゃんのいる町を経て、いよいよグランドキャニオンに向かいます。
ルート66
アメリカにはルート66と呼ばれるイリノイ州シカゴからカリフォルニア州サンタモニカまでを結ぶ道路があります(1926-1985)。この道路は8つの州、300以上の町を通過する全長3800kmに及ぶアメリカの大動脈です。
1960年代のモータリゼーション時代幕開けとともに、アメリカ合衆国南西部の経済や産業発展の原動力となった歴史ある道路です。ファーストフードの文化が生まれたのもルート66であると言われており、アメリカ文化と深く関わりのある道路です。
・ルート66を舞台とした作品
このルート66は、数多くの映画や小説、音楽の中に登場し、アメリカの人々にとても愛された道路でもあります。
特に1960年~64年までアメリカのCBSで放送された「Route 66」は大ヒットし、日本でも1961年からNHKとフジテレビで放送されました。
イエール大学に通うトッド・スタイルスとバズ・マードックは、スリルと冒険を求めルート66に旅立ち、貧乏旅行の道中に事件に巻き込まれたり、人助けや恋をしながらルート66を直走る。若者達の人間模様が描かれているロードムービーです。
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ドラマの主題歌は有名歌手であるナット・キング・コール、ローリング・ストーンズらが演奏し、今なおファンの人気は根強いです。
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・ルート66の衰退と保存活動
1985年に、高速運転可能でかつ大量輸送のできる州間高速道路に取って代わられ廃線となり、地図上の大部分からその名を消しました。しかし、根強いファンたちによって次々と「ルート66」の跡が次々と発見され、昔のままの建物復旧作業を行うなどの保護活動が続いています。
そして、現在旧国道66号線(Historic Route 66)は、国指定景観街道に指定されています。
セリグマン(カーズのモデルになった町)
ワゴンは、グランドキャニオンに向かう途中にこのルート66を保存するために尽力したエンジェルじいちゃんという方がいるセリグマンという小さな町に立ち寄りました。
この町はディズニー映画の「カーズ」のモデルとなった町でもあります。
エンジェルじいちゃんのお店です。ご本人はいらっしゃらないですが、ルート66に関するお土産が沢山置いてありました。
記念にルート66のパーカーを購入しました。アメリカンサイズでした。
セリグマンは本当に小さな町でしたが、西部劇でイメージする町といった趣きでとても楽しめました。ルート66がいかにアメリカの人達にとって思い入れのある道であるかを知ることで、より楽しめることが出来ました(道中、車内でガイドさんの解説があります)。
いよいよワゴンはグランドキャニオンに向かいます。
今回のグランドキャニオンツアーでは、夕日を見て帰るというところが最大の見どころでした。
グランドキャニオン国立公園
グランドキャニオン国立公園は、アメリカで最も古い国立公園の一つです。大きさは4927k㎡、東京ドーム106個分です。グランドキャニオンは1979年に世界遺産に指定され、1919年に国立公園に指定されました。
グランドキャニオンはいくつかのポイントがあり、みるポイントによって雰囲気が異なりました。
夕日はYaki Pointというポイントでみました。
Yaki Pointへは車で行くことが出来ないので、近くの駐車場に車を止めてそこからバスで向かいました。
バスで10分~15分ほどです。
しばらく写真を撮りながら待っていると、だんだんと夕暮れになってきました。
夕日に照らされることで陰影ができ、美しさが増します(生でみるとやっぱりすごいです)。
百聞は一見に如かずです。
グランドキャニオンで見た夕日は一生忘れないと思います。
お金と時間の都合がつくなら、絶対に見に行った方がいいです。
その際は陸路で行くことをお勧めします。
時間は掛かりますが、費用は空路よりも抑えられますし、荒野を車で走るのも楽しいです。
それでは。