家族で海外へ引越しとなると、何をパッキングすれば良いんだろう…事前準備は?など、最初は分からないことづくしですよね。私も実際引越しの際には家具・物品の仕分けや、向こうで手に入らないであろうものの調達など、調べて考えて…結構大変でした。不安が大きかったように思います。
運送方法による違い
まずは運送方法による違いを見てみましょう。荷物を運ぶにあたって、3種類に分類できます。

①船便(日本からアメリカまでおよそ3ヶ月)
時間はかかりますが、コンテナで運ばれるので取り扱いにより壊れることは少ないと思います。航空便に比べて安く大量に運べるという利点があります。

②航空便(日本からアメリカまでおよそ2週間)
できるだけ早めに届けたいものに使います。運送費が高いので、出来るだけ少ない量にした方が良いです。また、運搬中の取り扱いが雑なケースもあるので、壊れやすいものは適さないです。梱包もできるだけしっかり行いましょう。

③自ら運ぶ!(渡航の際に機内預かり荷物として預ける)
最終的に自分が旅立つときにスーツケースや段ボールなどに入れて運びます。乗り換えの際に自分で持ち運ばないといけないので、量はよく考えたほうが良いでしょう。(乗り換えができる大きな空港にはだいたいの場合荷物をのせるカートがありますので、あまり心配しなくてもいいとは思いますが)航空機の座席クラスによって無料預け荷物の量が規定されているので、その範囲内を目安に用意すると良いと思います。すぐに必要になるものはここに入れるといいですね。
日本から持っていった方が良いものリスト
日本から持っていくものを、種類別に解説していきたいと思います。行き先によっても多少変わってくると思いますが、アメリカでの駐在経験をもとに、日本から持っていった方が良かったものをまとめました。

①パスポート、運転免許証(国外・国内両方)、母子手帳、戸籍謄本
忘れる人はいないと思いますが、身分証明となるものはお忘れなく。日本国内の運転免許証はいらないと思いきや、私の場合現地の免許取得の際に必要でした。(地域によるかもしれませんが…)免許更新の際も再度必要だったので、持っていてよかったです。
母子手帳には子どもの予防接種履歴が書いてありますので、現地校の転入手続きの際に自分で確認するためにあった方が安心です。小さなお子さんがいらっしゃる場合は現地での予防接種なども書き込めるので、あった方が良いでしょう。
戸籍謄本は人によって違うかもしれませんが、家族帯同の場合は、現地出向者と結婚していることの証明になるので必要でした。本当の夫婦であることの証明になるということです。私が住んだ地域では、日本語の戸籍謄本を持っていって、そのまま現地で提出してOK、アメリカのソーシャルセキュリティーナンバーの取得に使いました。

②炊飯器(炊飯釜)、茶碗、箸(特に子ども用)
お米関係は欠かせません。我が家では炊飯釜を長年使用しているので、割れないように厳重に包んでスーツケースで持ち運びました。ただし炊飯器の場合は要注意で、発熱する機器だからか航空便では運べないケースがあります。自分が持ち運ぶ際は機内預かりではなく、機内持ち込みの荷物にするとOKです。それ以外だと船便しか運べないということになるかもしれないので、引越し業者に早めに確認しておきましょう。現地のAmazonでも買えるので、現地調達もありです。
茶碗は入れ方が悪く1つ割れてしまいましたが、ギリギリまで日本で使って、現地でもすぐに使いたいので私はスーツケースで運びました。気持ち多めに100均などで買ってパッキングすると、割れても安心です。箸も現地では手に入りにくいと思います。(アジアンスーパーに売ってるかもしれませんが)子ども用となると更に難しいので、予備も買って持っていけると安心です。

③調理器具や食器類
ほとんど現地でそろいますが、ゴマすり器、菜箸やおろし金など、日本食に使うものは持っていくと良いです。食器も同様で、現地で使いたい和食器があれば予め船便で送ると良いです。私は茶碗と汁椀以外そんなに現地で和食器は必要ありませんでした。ただ、ラーメンとかうどんとかたまに食べたくなるので、丼ぶり食器はあると良かったです。あまり現地でいいのが売ってません。
また、お重のようなお弁当箱を持っていくと重宝しました。現地校でインターナショナルデーがあると、日本食の紹介をするので、そこで毎年使いました。またポットラックという文化があり、各自で1品作ってきてみんなで持ち寄ってパーティーして食べるというイベントです。私はアメリカ滞在中数十回もポットラックパーティーを経験したので、非常に役立ちました。もちろん、日本的な入れ物を意識しなければ、現地のガラスタッパーなどで構いません。参考までに。

④衣類
これは赴任先にもよると思いますが、アメリカの場合、基本的に屋内はエアコンで温度が一定なので、そう多種類の衣類は必要ないかもしれません。また、あまりオシャレを意識しなくても大丈夫な空気なので、Tシャツと楽なスウェットパンツがあれば事足ります。皆それぞれが好きな格好をしていて、全く周囲を気にしていない雰囲気なので、私も身なりをあまり気にすることはなくて楽でした。外見より機能性を重視して日本から持っていくと良いと思います。
特に下着は現地でサイズの確認が難しいので、日本のものが良いと思います。子どもの下着はまだ現地でも買いやすいかもしれません。
子ども用の浴衣は持っていって良かったです。インターナショナルデーで着たりできますし、案外ジャパニーズフェスがあるので、そこで着れます。
また、子どもが日本語補習校に通う場合は、入学式や卒業式などで正装が必要かもしれません。そこは学校に事前確認した方が良いです。

⑤電化製品
電化製品は基本的に日本とアメリカで電圧が違って使えないので、絶対必要なものだけ、変圧器と一緒に送りましょう。(日本100V、アメリカ120V)ただ日本製の家電でも、使用可能電圧に幅が設けてあるものはアメリカでも使えます。チェックしてみて下さい。
電子レンジや冷蔵庫、オーブンはアメリカの家では備え付けになっていますので必要ありません。トースター、ドライヤー、電気ケトル、コーヒーマシン、電気スタンドは現地でも売っています。扇風機も売ってますが日本の昔ながらのものとは形が違います。空気清浄機、加湿器などの大きめの家電が必要な人は現地で買った方が良いと思いますが、お金がかかることなので、どの程度引越し荷物として運ぶのか、現地で買うのか、はそれぞれのご家庭によって違うと思います。
使いかけを輸送するのは衛生的でないので、掃除機は特に現地購入の方が良いと思います。
我が家はホームベーカリーを持っていくと重宝しました。というのも、アメリカのスーパーで売ってある食パンがおいしくなくて…日本の食パンみたいにもちもちふんわりしていませんから、毎朝ホームベーカリーでパンを焼いて食べるのが幸せでした。材料は現地調達できます。
パソコンやタブレットなどは充電器に変圧作用が内蔵されていてそのまま使えるはずなので、普通に持っていきました。船便や航空便に入れるのは心配ですし時間がかかるので、手持ちの荷物として、機内持ち込み荷物として持っていきました。(発火の危険のため機内預け荷物には入れない方が良い)
必要な人は、プリンターは現地で購入する方が良いです。というのも、インクが切れた時に日本製のプリンターに入れるインクカートリッジが手に入りにくいからです。一時帰国のたびに日本でインクを買い足す方法でも良ければ、持っていっても使えます。

⑥家具類
事前に船便などで簡易的な室内用物干しラックを日本から送ると便利です。洗濯は洗濯機と乾燥機になるのであまり干すことはないですが、傷んでほしくない衣類やセーターなど、手洗いしたいものを干すことができます。
テーブルや椅子、ベッド、ソファ、タンスなど生活に必要な家具は出来るだけ日本へ帰任する人に譲ってもらえるといいですね。我が家の場合タンス類、衣装ケースなどの収納は日本から運び、その他の大物家具は帰任者に譲ってもらい助かりました。現地の家にクローゼットやシンクの引き出しはあっても、衣類の収納が少なかったのでタンスや衣装ケースは持って行って役立ちました。
我が家は普段使っている掛け布団も送りました。現地でも買えますが、荷物に余裕があったので入れました。

⑦子どもの学用品
現地校で必要なものは全て現地で調達できるはずですが、すぐ学校に行けるようリュックくらいは用意しておいても良いと思います。現地校ではA4サイズのファイルが入る大きめのリュックが必要でした。詳しくは別記事で学校関係のことをまとめたいと思います。
デイケアやプリスクールに通わせる小さなお子さんは、お昼寝用マットが必要になるかもしれませんが、日本のものとは違うので、現地で購入した方が良いと思います。
現地で日本語補習校などに通う場合は、事前に持ち物を確認しておいた方が良いです。習字道具や下敷き、赤鉛筆、学習ノート(マス指定がある場合も)、低学年なら箱型の筆箱が必要な場合があります。ランドセルで通うお子さんも多いですので、リュックを使うのかランドセルを使うのか、そのあたりは子ども本人に確認しておいた方が良いでしょう。我が家は渡米2日前まで通学していたので、ランドセルを背負って飛行機に乗りました。

⑧日本語の本
日本語の本は当然ながら、現地では買えないと思います。自分が読みたい本もそうですし、子どもがハマっているシリーズの本を多めに買って事前に船便で送っておきました。現地ではもちろん英語もしっかり読めるようになってほしいですが、日本語が衰えてしまうと帰国時に大変なので、日本語の本を読むという習慣は大切です。家でしか日本語を話さないので、新しい漢字は覚えられませんし、会話力も衰えはすれど進歩するのは難しいです。週一で日本語補習校に通っていましたが、小3以上の漢字レベルになると身につけるのはかなり厳しかったです。せめて日本語の本に親しむ時間をつくりたいところです。
⑨日用品であると便利だったもの
サングラスやメガネ…アメリカで買うと高いので、必要なら日本で買っていくと良いと思います。
歯ブラシ、爪切り、耳かきなど…特に歯ブラシはサイズが合わないので、日本のものを多めに買って船便で送っておくと良いです。
洗濯ネット…痛みやすい衣類を洗濯する際あった方が良いです。現地ではあまり売ってるところを見た記憶がないです。
変圧器…電化製品のところでも書きましたが、日本製の家電を使うのに必要です。
折りたたみ傘…車社会なのでほとんどささないですが、近所を歩いてスクールバスのバス停に行くときや、旅行の際にあると良かったです。(現地でも買えます)
アウトドアの折りたたみ椅子…子どもの習い事でサッカーの時にいつも使いました。屋外のフェスやスポーツ観戦で芝生のとき、よく使う印象です。現地でも簡単に買えるので、送るかどうかはご家庭次第。

⑩常備薬
現地の生活に慣れるまでは、常備薬は日本で処方してもらったものを使うのが良いと思います。出発前に処方してもらって持っていきましょう。体温計もアメリカのものは普通華氏なので、日本の摂氏のものの方が分かりやすいかもしれません。

⑪自転車
アメリカは車社会なので大人は自転車必要ないと思いますが、子どもが遊ぶ用に必要だったら持っていっても良いと思います。現地でも購入できますが、我が家は船便で送りました。幼い頃から乗りやすい「へんしんバイク」は性能も良く、使い続けたかったのが理由です。地域にもよるかもしれませんが、家がある場所はまとまって小さな村のようになっていて、その中だと子どもも自転車に乗れました。

⑫友達に配る用の小さなおもちゃや文房具
アメリカでは誕生日の子どもの保護者がクラスのみんなにギフトを用意するという習慣があります。(必ずではなく、やりたい人だけ)
かつてはカップケーキを配ることが多かったようですが、アレルギー対策やコロナでの影響があり、食べ物の持込みが厳しくなった学校もあります。我が家がお世話になった小学校では食べ物は基本NGで、唯一カフェテリアのアイス代を人数分保護者が支払って先生に配ってもらうというやり方ができました。食べ物以外はOKなので、子どもが好きそうなミニおもちゃや文房具をラッピングして配る人も多かったです。日本の100均などで予め、ばらまき用の文房具などを買って送っておくと役立ちます。
⑬こだわりの品々
基本的に現地で買えるものが多いのですが、使い慣れたものが良い場合や、自分がこだわっているものなどは日本から持っていくと良いです。
我が家の場合で言うと、子どもの大好きな唯一無二のぬいぐるみ達、普段使っている枕、趣味のミシン、大好きな本やマンガなどに当たると思います。

⑭その他事前に送っておくと良い食品
アメリカは肉類(肉エキスが含まれているものも)が持ち込み禁止なので、カレーのルウやカップ麺など持ち込めないものがあります。肉類が含まれていないもので、我が家が持っていったものを紹介します。
ふりかけ(肉系でないもの)…ごはんをよく食べる人はたくさんあると嬉しい。
パスタソース(肉系でないもの)…特にたらこ味・明太子味などは現地スーパーに売ってないので嬉しい。
日本のお菓子…飴やラムネなど、特に駄菓子類が子どもにも好評でした。現地のお菓子は甘すぎて…。せんべい系は賞味期限が短いので、送る前によく確認して下さい。
だし…日本食を作る方は必須。アジアンスーパーでは高いので持っていけると嬉しい。
醤油やみりんなどの和食調味料…こちらもアジアンスーパーでは高いので持っていけると嬉しい。
あまり使わなかったもの
長靴(雨の中、外を長時間歩く必要がなかった)
おしゃれな服や靴・革靴(機能性重視!靴は車の運転がしやすいものが良い!)
2Bの鉛筆や日本の消しゴムなど(日本語補習校以外必要なし、現地校では使わない)
さんま皿(全く使いませんでした…)
まとめ
なんとなく種類分けしてみましたが、いかがでしょう。ある程度現地のAmazonなどで購入できるので、過度に心配する必要はありませんが、日本語のものだけは手に入らないということを念頭に仕分けされたら良いと思います。また思い出したら都度追記していこうと思います。
