渋谷の道玄坂に森の図書室という、誰でも本を借りることができ、音楽を聴き、お酒を飲みながら本が読める場所があります。
2014年5月にクラウドファンディングで1737名ものパトロンから支援を受けて設立されました。
※パトロン数、日本新記録樹立(当時)。
最初は「渋谷に夜の図書室を!」ということで夜のみの営業でしたが、現在はお昼も営業されています。
なんてことない雑居ビルの1室。
何気ない扉を開けるとそこには本棚しかありません。本棚が急に動き、広がる秘密基地のような空間。
森の図書室。図書室というだけあって、本は誰でも無料で借りることができます。
会員制のお店ですが、会員じゃない方も席料を支払うことで利用できます。
今回は、渋谷にある不思議な空間。森の図書室についての記事です。
森の図書室とは
森の図書室は、設立者である森さんが中学生の時から抱いていた夢を、クラウドファンディングを通して多くの方が支援したことにより誕生した民間の図書室です。
クラウドファンディングの応募動機を紹介します。
読むと、なぜこんなにも多くの人に応援されたのか分かる気がします。
渋谷に夜の図書室を! @道玄坂に本と人がつながる場所を作ります。
はじめまして、森と申します。
今回ぼくには成し遂げたい夢があり、
クラウドファンディングに応募させていただきました。その夢とは、『渋谷に夜の図書室をつくること』です。
幼稚園のころから、外で運動するよりも家で本を読むのが好きで、
小学生のころは、「図書室の本を全部読んでやる!」と意気込むような子どもでした。そんなぼくが中学生のころから持っていた夢が、
『いつか、自分の図書館をつくる』
ということです。中学生のときに読んだ本の中に、
田舎で私設図書館をつくったおじいさんが出てきたのですが、
自分の好きな本に囲まれる暮らしを想像し、それに憧れました。とはいえ、図書館をはじめるにはお金がかかるし、
なにより儲かりません。
もし実現するとしても、おじいちゃんになった後。
万が一、生活に余裕があったらだなぁ。
なんて思っていました。しかし、大人になり(5月で30歳です)、
少しずつではありますが社会を知っていく中で、
もしかしたら、図書室をやりながらでも、
自分がなんとか食べていくくらいのお金を稼ぐことができるのでは?
と考えるようになり、
今回、渋谷に図書室をつくることを決意しました。
小さなときからの夢を実現するって素敵ですね。
なぜ渋谷なのかについては、こちらに書かれています。
ぼく自身、しばらく渋谷に住んでいたことがあるのですが、
最寄りの図書館は駅からすこし離れていますし、
19時には閉館してしまいます。渋谷に行ったときに気軽に立ち寄れる。
仕事帰りでも立ち寄れる。
飲みに行ったついでに本が借りられる。
そんな図書室があったらいいな、と自分自身感じていたこともあり、
渋谷駅から徒歩7分、道玄坂ぞいに、
翌1時まで営業する図書室をつくります。また、大学生のころ読んだ本の記録をつけるようになってからは
毎年100冊以上の本を読んでいます。「ちょっと本を読んでみようかと思ったけど、どの本がいいのかわからない」
という方には、読みたい本を探すお手伝いをさせて頂きますし、
ぼく自身、読んだ本についてお客様とおしゃべりもしたいです。代官山蔦屋のコンシェルジュより本の知識があるかどうかはわかりませんが、
代官山蔦屋のコンシェルジュよりも気軽に話せる相手でありたいな、と思っています。
目標額100,000円に対して、9,530,000円もの支援が集まったプロジェクト。
すごいです。
森の図書室行ってきたよ
今回はそんな森の図書室に行ってきました。
渋谷の道玄坂沿いにあります。荻原ビルというビルです。渋谷駅から徒歩7分。
このビルの3Fに森の図書室はあります。最初入るのに勇気がいると思います。
私はとっても勇気がいりました。
まず案内があやしい感じです(悪い意味じゃないんですよ)。
まずインターホンを押す勇気がわきません(悪い意味じゃないんですよ)。
今回、中に入った私が保証します。
取って食われたりはしませんから、勇気をもってインターホンを押しましょう。
インターホンを押すと扉を開けて待っていてくださいとスタッフさんに伝えられます。
恐る恐る扉を開けると、
そこには、
この本棚、実は横に動きます。会員限定のカードキーがあれば横に動かして中に入ることができます。
秘密基地みたい。
会員じゃない方はスタッフの方が開けてくれますので安心して待っていましょう。
中に入ると、本、本、本、そしてオサレな空間が広がります。
座席は、テーブル席(コンセント有り)とソファー席があります。
今回はソファー席を選びました。
ソファー席は奥行きがあり寝そべることができます。
音楽の中、寝そべって本を読んでいると友達の家に遊びに来た間隔になりました。
後からコンセプトを知って驚いたんですが、「むかし遊びにいった、友だちの家のような気軽な空間。」がコンセプトなんですね。
友達の家みたい!と思ったので、まんまとです。
コンセプトは、
~~~~~~~~~~~~~~
本が読めて、借りられる。
お酒が飲める。
音楽が楽しめる。
むかし遊びにいった、友だちの家のように気軽な空間。
~~~~~~~~~~~~~~
です。
HP見ると分かるかもですが、オサレ過ぎて入るの気後れするなーと思っていました。笑
行ってみるとほんとに居心地良かったです。
ソファー席で寝そべって読むとか、スタッフさんに注意されるかなと内心ドギマギだったんです。
でも特になにも言われなかったですし、その分リラックスして本を楽しむことが出来ました。
気になる利用方法など
会員・非会員に分かれますが、今回は非会員の利用方法を説明します。
ちなみに会員は会費が発生します(当たり前か)。非会員は、会費なしで普通に利用できるので初めての方におすすめです。
気に入ったら、会員になるのは大いにアリだと思います。むしろなりたい。
非会員の場合は、席料が500円掛かります。基本的には時間制限はないですから、500円は安いと思います。
デイタイム(13:00~17:00)は、席料+フリードリンク(1000円)orフリードリンク・ホットサンド(1500円)。
バータイム(18:00~24:00)は、席料+ワンドリンクです。
ソフトドリンクとかなら500円からありますので、バータイムなら1000円くらいで楽しむことができます。
ビールにワイン、カクテルなどのお酒や、おつまみもあり、飲みながら、音楽を聴き、本を読む。
本好きには堪らない、至福の時間。
本はどれでも読んで良くて、本棚に戻す時にどこに置いても自由です。
ですが、この本棚だけ会員さんの本なので必ず同じ場所に返す必要があります。
ちなみにコースター(全6種類)には本紹介が書かれています。
気に入ったら実際に本を探して読んでみるとか、いいですね。
新しい本との出会いは、新しい自分との出会いでもあります。
まとめ
渋谷・道玄坂にある森の図書室。秘密基地のような、とてもワクワクする空間でした。
一人で行くのもよし、みんなで行くのもよし。
本を読む人も、読まない人も絶対楽しめる。そんな場所だと思います。
行ってよかった。
それでは。
森の図書室
〒150-0044 東京都渋谷区円山町5 萩原ビル
平日・土日・祝日
18:00ごろ – 25:00
お昼
13:00ごろ – 17:00
定休日
不定休
今回、森の図書室で読んだ本はこちら。
コメント
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