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森下洋子舞踊歴70年記念「ロミオとジュリエット」を観た感想。

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舞台芸術
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広島市中区(当時は江波)出身の世界的なプリマバレリーナの森下洋子さん(72歳)の舞踊歴70年記念した松山バレエ団の広島公演(会場はJMSアステールプラザ)を観てきた。

演目は「ロミオとジュリエット」。こちらは松山バレエ団が1980年の初演から40年以上も上。演してきた代表作の一つで、文化庁芸術祭大賞も受賞している。

演奏は広島交響楽団。広響の生演奏と森下洋子さんがプリマを務めるバレエを楽しめる、ということで値段以上のお得感がある。

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配役

台本・構成・演出・振付:清水哲太郎
出演:松山バレエ団
主演:森下洋子 大谷真郷
演奏:広島交響楽団
指揮:河合尚市

料金

S席:15,000円(1階席)
A席:13,000円(1階席)
B席:9,000円(2階席)

なお、全席予約開始日に完売となった。

「ロミオとジュリエット」を観た感想

バレエを観るのは初めてということもあり、ドレスコードもわからない。

最低限、セミフォーマルな格好をしたほうがいいだろうと思い、ビジネスカジュアルに近い服装にした。妻と娘は完全なフォーマル衣装だったので、私だけ少しカジュアルよりとなった。

会場に着くと圧倒的に女性が多い。ほぼ9割9分は女性だ。そして皆さん、フォーマルな衣装に身を包んでいる。この時点で、居心地が悪くなったが、数少ない男性の格好を見るとセミフォーマルな方が多かったので安心した。

当日は15時開演で、14時から会場していた。14時15分くらいに着いたがこの時点では人はまばらだったが、14時半くらいにはたくさんの方が到着をしていた。

コロナ禍ということもあり感染症対策として、

①入場前に入場券の裏面に氏名と電話番号を記入

②体温測定と手指の消毒

③マスク着用の確認

があった。

席に着くとパンフレット類が置かれていた。パンフレットには「ロミオとジュリエット」のあらすじや、森下洋子さんの来歴が書かれており、読み物としておもしろい。

広告チラシは高齢の方が多いためか資産売却のチラシが入っていた。

入場時に配られるパンフレットと粗品と広告チラシ。

感染症対策として座席は一定間隔を空けて用意されていた。

舞台はおどろおどろしいシーンから始まる。ロミオとジュリエットの舞台である中世ヨーロッパはペスト禍で暗黒の世相であったことを表現したシーンだが、麻袋に入った死体を引きずるシーンはゾッとすると同時に一気に舞台に引き込まれる。

バレエ鑑賞は初めてだったので、セリフがないことに驚く。

いや、セリフがないのはうすうすわかってはいたのだが、本当にないということを実感しての驚きだ。

とはいえ、ロミオとジュリエット自体は原作(邦訳)を読んだことがあるし、パンフレットにも幕毎のあらすじが書かれているので、全く問題はなく、演者の演技を見るだけで喜怒哀楽も含めて十二分に伝わってくる。

ただし、細かい演技の意味にまで気を配るにはパンフレットのあらすじはしっかり読んでおいたほうがよく分かると思った。

森下洋子さんの舞は御年を感じさせず、可憐な少女に見える。その背景には日々の鍛錬と稽古があると思うと、そのストイックな姿勢に感動を覚えた。

バレエの技術的なところはわからないなりにも感動をしたのだ。

最も印象的だったのは第1幕、第6場 大広間の仮面舞踏会でのダンスシーン。印象的な曲調に合わせて中世ヨーロッパの豪奢な衣装で舞うシーンは、ゾクゾクとするほどのインパクトがあった。

ロミオとジュリエットの短くも激しい恋。その悲しい結末に向けて、ストーリーは激しく進行していく。その結末を見届けたときのシーンも目の裏に焼き付くほどのインパクトがあった。

演目が終わった後のカーテンコールは拍手が鳴り止まず、4回繰り返された。最後は1階席はスタンディングオベーション、2階席は全てではないがスタンディングオベーションとなった(2階席の前の方は立つと危ないので立っていないと思われた)。

この最後のカーテンコールで、プリマとして華麗な舞と演技を披露し続けた森下洋子さんが拍手を受ける姿に感動をした。

まとめ

松山バレエ団の広島公演が2001年以来、20年ぶりとなる。さらに森下洋子さんがジュリエット役を務めたということもあり、大変貴重な舞台であった。

広島交響楽団の生の演奏を聞きながら貴重なバレエを鑑賞する、ということで値段は高かったものの、値段以上の価値があったと思った。

「不要不急」という言葉で文化的な活動は制限を強いられる雰囲気があるが、人間にとって必要な栄養素だ、という阿川佐和子さんの森下洋子さんとの対談記事でのコメントに納得をした。

バレエを鑑賞することで、動かされる心は、人が生きる上で、必要だと思った。

それでは。

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