スポンサーリンク

三良坂平和美術館 企画展 Yoko-Bon’s world! 絵本と猫と人形たちと – 人形絵本の世界にどっぷりと入り込む体験。

スポンサーリンク
アート鑑賞
スポンサーリンク

広島県三好市三良坂町にある三良坂平和美術館の企画展 Yoko-Bon’s world! 絵本と猫と人形たちと に行ってきた。

人形・造形作家のYoko-Bon作品の企画展
スポンサーリンク

企画展 – 基本情報

開催期間:2021年3月27日 – 2021年5月30日

入館料:一般 500円、団体料金 400円、高校生以下無料

開館時間:9:00 – 17:00

Yoko-Bon’s world! 絵本と猫と人形たちと展の感想

人形・造形作家のYoko-Bonさんが人形とセットのビジュアル画を制作したロシア民話の人形絵本『まんまるパン』の作品展示コーナー。

まんまるパンの世界

『まんまるパン』絵本は昔懐かしい人形絵本ファンはきっと大好きになる作品だ。『まんまるパンの』は訳者は片山ふえさん。

おばあさんがなけなしの小麦粉でこしらえたパンに命が宿って、ころころと逃げ出します。行く手をはばむ動物たちをかいくぐり、最後にたどり着いたのは…。「おだんごぱん」などの邦訳でも知られるロシア民話でおなじみのこの可愛らしいパンの物語が、人形絵本として生まれ変わりました。人形制作にはYoko-Bonさん。その懐かしい佇まいは、まるで土方重巳、飯沢匡によるあの「トツパンの人形絵本」を彷彿とさせる雰囲気で、昔からのファンだけでなく、人形や人形絵本そのものを愛する人々も大いに魅了するであろう素晴らしさ。今の時代によくここまであの往年の人形絵本の世界を再現できたものと驚きを禁じえませんが、好きな人ならどうしたって手に取らずにはいられない、そんな愛くるしい魅力がいっぱいの作品です。土方・飯沢コンビに興味がある方もぜひご覧ください。版元はロシア文学を紹介し続けてきた群像社という点も、納得かつ嬉しい一冊です。

啓文社HP: http://www.keibunsha-books.com/shopdetail/000000020962/

企画展では『まんまるパン』の絵本制作に使われた人形とセットが展示されており、リアルな造形世界をじっと観ていると絵本の世界に入り込むことができる。

まんまるパン絵本のシーン

絵本のお話も一緒に展示されているので、実物の造形作品をみながら絵本の読み聞かせをすることもできる。なかなかこういう機会はないので貴重な体験だった。

絵本のお話

オオカミがまんまるパンを追いかけるシーン。目線の高さをまんまるパンに合わせると、道が長く続いて見えるように工夫されている。

オオカミがまんまるパンが食べようと追いかけている

『まんまるパン』はロシア民話であるため、日本語訳の人形絵本制作にあたってロシア人の監修がついている。監修の関係でクマの造形はリアルになっているそうだ。

リアルな造形のクマ

こちらのYoko-Bonさんのクマの造形は愛らしい雰囲気の作風となっている。

愛らしい雰囲気の造形のクマ

Yoko-Bonさんの作品を彩る展示会場のマスキングテープアートによる飾り付けも見逃せない。

マスキングテープアート

『まんまるパン』の人形展示とは別にYoko-Bonさんの作品展展示コーナーもある。
こちらの造形作品は引き込まれるような不思議な魅力があった。

不思議な魅力に溢れた人形と立体造形作品

きのこにはサルやカエルなどたくさんの動物が乗っている。
このなんとも言えないポーズ。しかも下駄!となりのサルも下駄を履いている。

ユーモラスで憎めないサル

人形と猫がコラボレーションした写真作品展示も、ほのぼのして楽しい。
写真では本物の猫とこちらの人形が戯れている。

まとめ

Yoko-Bon’s World! 絵本と猫と人形たちと展では、人形絵本『まんまるパン』の世界にどっぷりと浸ることができた。

絵本のお話を音読しながら作品を観ることで味わいが深くなる、気がした。今にも動き出しそうな人形とセットのビジュアル画はリアルだ。

人形絵本の世界に触れられる展示もあり、人形絵本自体への興味も湧いてくる展示内容となっている。
日本の人形絵本の歴史紹介や、名作の人形絵本も手にとって読むことができる。

今ではあまり目にすることのない人形絵本をいろいろ読むことができるので、小さい子供連れでも楽しむことができた。

タイトルとURLをコピーしました