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幼児教育が一番コスパがいい!?『「学力」の経済学』を読んで、教育投資について考えてみた。

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[speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”kamegon.png” name=”かめごん”] 『「学力」の経済学』を読みました。 [/speech_bubble]

わが家には2歳と0歳の娘がいますが、子供の教育をどうすべきかは重要なテーマです。特に幼児教育には興味があるので、教育経済学者である中室牧子さんの『「学力」の経済学』を読みました。

教育経済学とは、教育を経済学の理論や手法で分析をする学問です。教育というと経験則で語りがちですが、エビデンスベース(データ)で教育効果を実証するのが教育経済学です。

しっかりとした中身がありつつも、とても読みやすい本でした。

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教育投資の効果が最も高い時期はいつ?

よく子育てのマネー本を読むと子供が小さいうちはお金の貯め時。しっかりと貯金しましょうと書かれています。一方で0歳からを対象にした幼児教育教室もあり、貯めるべきなのか、幼児教育にお金をかけるべきなのかとても悩みます。

『「学力」の経済学』では、アメリカのペリー幼稚園での教育実験の実験結果を紹介しています。そして、実験結果から最も人的資本への教育投資効果(収益率)が高いのは幼児期であると書いています。

もっとも収益率が高いのは、子供が小学校に入学する前の就学前教育(幼児教育)です。

人的資本への教育投資の収益率が最も高いのは幼児教育。人的資本とは学力に限らず、人間が持つ知識や技能の総称の為、より幅の広い概念です。その中にはしつけ、体力なども含まれています。

人的資本とは、人間が持つ知識や技能の総称ですから、人的資本への投資には、しつけなどの人格形成や、体力や健康などへの支出も含みます。必ずしも勉強に対するものだけではないのです。

この幼児期の教育において重要なのが非認知能力を高めることです。これはIQや学力テストで計測される認知能力とは違い、忍耐力や社会性、意欲などの人間の気質・性格的な要素の能力です。最近では「生きる力」と言われていますね。

幼児教育によってIQや学力テストに差がついたとしても、およそ8歳前後で差がなくなると言わています。一方で非認知能力はより長期にわたって効果が持続しています。

ペリー幼稚園プログラムは、認知能力には短期的な影響しかもたらさなかったにもかかわらず、学歴・年収・雇用などの面で、長期的に大きな影響をもたらしました。

そして実際にペリー幼稚園プログラムを受けた子供達が大人になったときの収入に対する正の効果も確認されています。

幼児期は非認知能力を高める教育投資にお金をかけるべき

特に幼児期の教育において家庭での親の役割はとても重要だと考えています。

その上で、外部の専門家の力を借りて子供の教育に対する投資をするならば、目先に分かりやすい認知能力ではなく、幼児期は特に非認知能力を高めることに注力した方がいいと感じました。

わが家では、2歳時を対象とした体操教室と幼稚園(モンテッソーリ教育)の2歳時教室に通わせています。費用としては両方合して月々約1万円です(幼稚園は夏休みがあるため、月によって安くなります)。

家庭での教育も大事ですが、家庭ではうまく教えきれなかったことを幼稚園ですんなりと学んできたりするため、やはりプロはすごいなと思います。同い年の子の影響もあるのだと思います。

父親として積極的に体を動かすべく、毎週公園で一緒に遊んでいますがどうしてもワンパターンになりがちです。体操教室では体を動かす遊びを通じていろいろな体の動かし方にチャレンジしているようで、バリエーションが豊かです。

親には教えることのできない分野は積極的にプロの力を借りていくべきだと感じています。家庭と外での教育の相乗効果で豊かな教育機会を作っていきたいと考えています。

子供の教育に興味がある方は『「学力」の経済学』はおすすめです。他にも子供へのご褒美はどうするかなど親が気になるケースがたくさん紹介されています。

それでは。

今回紹介したおすすめの本

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