アメリカのクレジットカードは、日本と比べて入会ボーナスが充実していることをご存じでしょうか。
私は4年弱アメリカに駐在していましたが、現地で生活する中で驚いたことの一つが、クレジットカードの入会ボーナスの大きさでした。
日本でも入会キャンペーンはありますが、アメリカではカードによって数万ポイント、数万マイルというまとまった特典が用意されています。
私はこの仕組みを活用して、駐在中に複数のクレジットカードを順番に作り、航空会社のマイルやホテルのポイントを貯めていました。
その結果、貯めたマイルを利用して、家族4人でメキシコのカンクンへ旅行することもできました。
今回は、アメリカ駐在中に実践していたクレジットカードの活用方法と、実際に感じたメリットや注意点を紹介します。
アメリカのクレジットカードは入会ボーナスが魅力
アメリカのクレジットカードで特に魅力を感じたのが、入会時に獲得できるボーナスポイントやマイルです。
カードによって条件は異なりますが、入会後の一定期間内に指定された金額を利用すると、まとまったポイントやマイルが付与される仕組みになっています。
例えば、入会後3ヶ月以内に4,000ドル利用すると、60,000ポイントがもらえるといったキャンペーンです。
もちろん、これはあくまで一例で、入会ボーナスの金額や条件はカードや申し込み時期によって変わります。
アメリカで家族と生活していると、スーパーでの買い物や日用品、ガソリン代など、毎月それなりの支出があります。
こうした普段の生活費をクレジットカードで支払えば、特別な買い物をしなくても入会ボーナスの条件を達成できる場合があります。
私はこの仕組みを知り、日常生活の支払いをうまく活用してポイントやマイルを貯めていこうと考えました。
ANA USA カードから始まったアメリカのクレジットカード生活
アメリカで最初に作ったクレジットカードはANA USAのカードでした。
JAL USAもそうですが、クレジットヒストリーがなくても作ることができるので、駐在員の最初の1枚におすすめです。
その後、American Express系のカードを中心に、航空会社系やホテル系のクレジットカードを順番に作っていきました。
目的は、各カードに設定されている入会ボーナスを獲得することです。
一つのカードで入会ボーナスの条件を達成したら、次のカードを検討するという流れで、複数のポイントプログラムを活用していました。
もちろん、クレジットカードを作れば無条件でポイントがもらえるわけではありません。多くのカードでは、入会後の一定期間内に決められた金額を利用する必要があります。
そのため、入会ボーナスの条件を達成できるかどうかを考えてから申し込むことが重要です。
例えば、3ヶ月で4,000ドルの利用が必要なカードなら、月平均で約1,333ドルの支払いが必要になります。
家族で生活していると、食費や日用品などの支出は毎月発生するため、こうした支払いをまとめることで条件を達成しやすくなります。
ただし、ポイントを獲得するために余計な買い物をしてしまっては意味がありません。
私の場合は、クレジットカードの入会ボーナスを一つの楽しみとして、アメリカでの生活費の支払いに活用していました。
Marriott Bonvoy Brilliantはホテル特典も魅力
アメリカ駐在中に利用していたクレジットカードの一つが、Marriott Bonvoy Brilliant American Express Cardです。
このカードの魅力は、入会ボーナスだけではありません。カードを保有することで、Marriott Bonvoyのプラチナエリート資格が付与されることです。
通常、Marriott Bonvoyのプラチナエリート資格を取得するには、年間50泊の宿泊実績が必要です。しかし、Brilliantではカードの特典としてプラチナエリート資格が付与されるため、宿泊実績を積まなくても上級会員のサービスを利用できます。
プラチナエリートには、ホテルやブランドによって朝食、客室アップグレード、レイトチェックアウトなどの特典が用意されています。
もちろん、すべてのホテルで同じ特典が受けられるわけではありませんが、私自身も旅行中にこの特典を活用する機会がありました。
デルタマイルとMarriottのポイントで家族4人のカンクン旅行へ
アメリカ駐在中、クレジットカードを活用してよかったと感じた経験の一つが、家族4人で訪れたメキシコのカンクン旅行です。
カンクンはメキシコのユカタン半島北東部に位置する世界的なビーチリゾートで、カリブ海の美しい海と白い砂浜が広がる人気の観光地です。
アメリカからは比較的アクセスしやすく、日本に住んでいるとなかなか訪れる機会がない場所でもあるため、アメリカ駐在中に訪れてみたい旅行先の一つでした。
この旅行では、デルタ航空のマイルを利用して家族4人分の航空券を手配しました。ただし、デルタ航空のマイルだけで必要なマイル数を用意したわけではありません。
Marriott Bonvoyのポイントをデルタ航空のマイルに移行し、もともと貯めていたデルタマイルと合算しました。
利用したのは、合計で約20万マイルだったと記憶しています。家族4人分なので、単純計算すると1人あたり約5万マイルです。
マイルを利用した航空券でも税金や手数料などの支払いが必要になる場合がありますが、家族4人分の航空券をマイルで手配できたことは大きなメリットでした。
Marriott Bonvoyの魅力はマイル交換先の多さ
Marriott Bonvoyのポイントは、ホテル宿泊だけでなく、さまざまな航空会社のマイルに交換できることも大きな魅力です。
デルタ航空をはじめ、ユナイテッド航空、アメリカン航空、JAL、ANAなど、世界各国の航空会社のマイレージプログラムと提携しています。
航空会社が発行するクレジットカードの場合、基本的にはその航空会社のマイルが貯まります。一方、Marriott Bonvoyのポイントであれば、旅行先や航空券の空席状況に応じて、どの航空会社のマイルに交換するかを後から選ぶことができます。
例えば、デルタ航空のマイルが少し足りない場合にはデルタマイルへ、ANAやJALの特典航空券を利用したい場合には、それぞれのマイルへ交換するという使い方が考えられます。
一般的な交換比率はMarriott Bonvoyの3ポイントに対して1マイルですが、航空会社によって交換比率やボーナスの条件が異なります。
そのため、必ずしもマイルへの交換がお得になるとは限りません。それでも、旅行先が決まるまでポイントの使い道を選べることは、Marriott Bonvoyの大きなメリットだと思います。
私の場合も、Marriott Bonvoyのポイントをデルタマイルに交換できたことで、家族4人分のカンクン行き航空券を手配することができました。
Marriottのプラチナエリート特典で朝食が無料に
カンクン旅行では、航空券だけでなく、ホテルでもクレジットカードのメリットを感じることができました。
宿泊したのは、Marriott系列のウェスティンです。
ホテルの宿泊料金はクレジットカードで支払いましたが、当時保有していたMarriott Bonvoyのプラチナエリート資格によって、朝食を無料で利用することができました。
海外のリゾートホテルで家族4人分の朝食を毎日購入すると、それなりの出費になります。ホテル代は現金で支払う必要がありましたが、朝食が無料になったことはありがたい特典でした。
Marriott Bonvoyのポイントをホテル宿泊に使うこともできましたが、今回は航空券に必要なマイルを確保することを優先しました。
ポイントは航空券に、上級会員特典はホテルで活用する。
結果として、クレジットカードで貯めたポイントと付帯特典を、家族旅行の異なる場面で利用できました。
カンクンはアメリカ駐在中に訪れたい観光地の一つ
カンクンといえば、何といってもカリブ海の美しいビーチです。青く透き通った海と白い砂浜が広がり、リゾートホテルでゆっくり過ごす旅行先として人気があります。
また、カンクン周辺にはマヤ文明の遺跡も数多く残されています。特に有名なのが、世界遺産にも登録されているチチェン・イッツァです。
海でのんびり過ごすだけでなく、歴史や文化に触れる観光も楽しめるのが、この地域の魅力です。
さらに、カンクンには食事や飲み物などが宿泊料金に含まれるオールインクルーシブ型のリゾートホテルも多くあります。滞在中の食事代を気にせず過ごしやすいことから、家族旅行にも向いています。
日本からカンクンへ行く場合は乗り継ぎが必要になることが多いですが、アメリカの主要都市からは直行便も運航されています。アメリカに住んでいる間だからこそ、訪れやすい観光地の一つだと思います。
クレジットカードの入会ボーナスで貯めたマイルを使い、家族4人でカンクンへ旅行できたことは、アメリカ駐在生活の良い思い出になりました。
クレジットカードの入会ボーナスを活用する際の注意点
入会ボーナスは魅力的ですが、クレジットカードを複数作る場合には注意しておきたいこともあります。
年会費を考慮する
アメリカのクレジットカードには、年会費無料のものから数百ドル以上かかるものまであります。
入会ボーナスが大きくても、年会費を考慮すると必ずしも得になるとは限りません。
特に複数のカードを保有する場合、年会費の合計額が大きくなる可能性があるため、カードを維持するメリットがあるかどうかを考える必要があります。
クレジットヒストリーへの影響
アメリカでは、クレジットカードの利用履歴などをもとにしたクレジットヒストリーが重要です。
クレジットカードの申し込みや支払い状況は、信用スコアに影響することがあります。
入会ボーナスを狙って短期間に何枚も申し込むことは、審査や信用スコアの面で不利になる場合があるため、注意が必要です。
また、クレジットカードの利用代金は、原則として毎月全額支払うことが大切です。ポイントを獲得できても、高い金利を支払うことになっては意味がありません。
ポイントやマイルの使い道を考えておく
入会ボーナスを狙ってさまざまなカードを作っていると、航空会社やホテルごとにポイントが分散してしまうことがあります。
せっかく貯めたポイントでも、使い道がなければメリットは限定的です。
私の場合は、デルタ航空のマイルとMarriott Bonvoyのポイントを組み合わせることで、家族4人分の航空券に活用できました。
ポイントを貯めることだけでなく、どのように使うかを考えておくことも重要だと思います。
アメリカ駐在員ならクレジットカードを活用する価値はある
アメリカ駐在では、食費や日用品、ガソリン代など、現地での生活にさまざまな支出が発生します。
こうした日常の支払いからポイントやマイルを獲得できることは、アメリカで生活するメリットの一つだと感じました。
もちろん、誰もが多くのクレジットカードを作る必要はありません。年会費やカードの管理が負担になる場合は、少数のカードを利用する方がよいこともあります。
また、渡米直後はアメリカでの信用履歴がないため、希望するカードをすぐに作れない場合もあります。
それでも、現地での生活が落ち着き、クレジットカードを作れるようになったら、入会ボーナスを含めて比較してみる価値はあると思います。
まとめ|普段の生活費から家族旅行につながった
私は4年弱のアメリカ駐在生活の中で、クレジットカードの入会ボーナスを活用しながら、航空会社のマイルやホテルのポイントを貯めていました。
その成果の一つが、デルタ航空のマイルとMarriott Bonvoyのポイントを組み合わせて実現した、家族4人でのカンクン旅行です。
約20万マイルを利用して家族全員分の航空券を手配できたことは、今でも印象に残っています。
さらに、Marriott Bonvoy Brilliantの特典で取得したプラチナエリート資格によって、宿泊先のウェスティンでは朝食を無料で利用できました。
もちろん、年会費や利用条件、クレジットヒストリーへの影響など、注意しなければならないこともあります。
それでも、普段の生活費の支払いを工夫することで、家族旅行に使えるほどのマイルを貯められたことは、アメリカ駐在中の良い経験でした。
これからアメリカに赴任する方は、現地での生活に慣れてきたら、クレジットカードの入会ボーナスにも目を向けてみてはいかがでしょうか。
※この記事は筆者のアメリカ駐在中の経験をもとにしています。クレジットカードの入会特典や利用条件、ポイントの交換比率などは変更されるため、最新の情報は各カード会社の公式サイトでご確認ください。
