スポンサーリンク

『茄子 スーツケースの渡り鳥』を観た感想(ネタバレあり)。ロードレーサーの厳しい現実が描かれたリアルな映画。

スポンサーリンク
映画
スポンサーリンク

先日観た『茄子 アンダルシアの夏』がおもしろかったので、続編となる『茄子 スーツケースの渡り鳥』を観た。続編はロードレースのリアルが描かれていて、前作とは違ったおもしろさがあった。

原作は黒田硫黄の短編集『茄子』に収録された「スーツケースの渡り鳥」である。

主役の声優は大泉洋。前回よりも大泉洋感が出ている。
ちなみに大泉洋ファンであるから全く気にならない。

なお、「茄子 スーツケースの渡り鳥」は第7回東京アニメアワード優秀賞(OVA部門)を受賞作である。

スポンサーリンク

あらすじと見どころ

前回とは打って変わって、舞台は日本である。

宇都宮で開催されるプロレース 「ジャパンカップサイクリングロードレース」に参戦するためにパオパオチームとペペ(主人公)が日本にやってきたのだ。

前作はペペのプロとして仕事に取り組む様が描かれていたが、本作はペペと相棒のチョッチの関係に焦点を当てて描かれている。前作で同じチームメイトとして登場したギルモアは敵チームのライバルとして登場する。

映画ではロードレーサーのプロとしての厳しい現実が描かれている。プロアスリートしての厳しい自己管理、特に食事制限は徹底している。いろいろな国を飛び回るが、好きなものを自由に食べる事はできない。

そしてロードレースは苦しい。自分の限界に迫っていく。極限の苦しさに迫る選手が強い選手だ。

そこまでしてもいつ契約が切られるかわからない世界、そして所属するチームによる収入格差。

ロードレーサーとして世界を渡り歩くという、一見、華やかに見える世界の裏側を見せてくれる点が、本作の見どころである。

映画を観た感想

ロードレース素人としては前作のほうが楽しめたが、本作はチーム戦としてのロードレースの盛り上がりが描かれている。そういう意味では本作の方がレース描写に深みがあるのだと思う。

とはいえやはり素人的には前作のわかりやすい展開のほうが盛り上がった。

主人公のペペはルパン、相棒のチョッチは次元大介に見えて仕方がない。特にペペのルパン感がすごい。このあたり、別の映画を観ているような錯覚に何度かなった。

レースについても周回コースということで、同じところをグルグルするというのは好みが分かれるところだ。個人的には周回コースは好きではない。

とはいえチームとしての闘いで勝利を掴むパオパオチームのペペとチョッチには感動するものがあった。

まとめ(68点/100点)

前回ほどのワクワク感は感じなかったものの、ロードレース映画としては力作であることは感じた。

レードレース好きにとってはおもしろいと感じる作品だと思う。

個人的には今回の映画は68点(星3つだ)。

プロアスリートの厳しい現実を生々しく描かれている点はいいと思った。

タイトルとURLをコピーしました