スポンサーリンク

【ロシア映画】「ボリショイ・バレエ 2人のスワン」を観た感想。

スポンサーリンク
映画
スポンサーリンク

ロシア映画の「ボリショイ・バレエ 2人のスワン」を観た。

バレエ映画に興味があったのと、ロシア映画を観てみたいと思っていたので、この「ボリショイ・バレエ 2人のスワン」はぴったりな映画だった。

ボリショイ劇場を舞台に世界のトップバレエダンサーが踊るという大変豪華な映画となっている。

ゴールデン・イーグル賞 最優秀脚本賞受賞・作品賞他6部門ノミネート ロシア映画批評家組合賞 最優秀助演女優賞受賞 ロシアの名門ボリショイ劇場に、世界的トップ・バレエ・ダンサーが集結!世界的に活躍する本物のバレエ・ダンサーが集結し、世界最高峰と言われるボリショイ劇場で撮影したステージは圧巻の迫力!本格的なバレエシーンの迫力に魅了され、少女たちのひたむきな闘いに胸躍る、豪華バレエ・エンターテイメント!

Amazon Prime Videoより引用

ボリショイ劇場は、言わずとしれたモスクワにあるバレエ・オペラ劇場である。
仕事でモスクワには2回行ったことがあるものの、残念ながらボリショイ劇場でのバレエ観劇はかなっていない。

今回映画を通してボリショイ劇場の中を観ることができたが、やはり人生一度はボリショイ劇場でバレエ観劇をしてみたいと思った。

ボリショイ劇場

映画としての評価も高く、ロシア国内ではゴールデン・イーグル賞 最優秀脚本賞を受賞している。

スポンサーリンク

「ボリショイ・バレエ 2人のスワン」のあらすじ

ボリショイ劇場擁するバレエ・アカデミーに入学した2人の少女。
貧しい炭鉱町出身で伸びやかな身体と才能を持つユリアと、お金持ちの家に生まれ美しく気高い容姿を持つカリーナ。
カリーナの優雅で完璧な踊りは生徒の中でもひときわ輝き、講師陣期待のエリートとしてプリマ候補に。
一方でユリアの隠された跳躍力や表現力を、かつて伝説のプリマで講師のガリーナだけは見抜き、才能を伸ばそうと手を差し伸べる。
境遇もスタイルも全て正反対の2人が、最大の親友でありライバルとなり、過酷なレッスンに耐えながら、恋とバレエを競いあう。最後に主役の座をつかむのはー。

ボリショイ・バレエ 2人のスワン 公式HPより引用:http://www.at-e2550.sakura.ne.jp/bolshoi-ballet-movie/

物語の前半から中盤までは、国立ボリショイ・バレエ・アカデミーを舞台に主人公のユリアとライバルのカリーナの厳しいバレエ学校での生活や切磋琢磨する様子が描かれている。

ボリショイ・バレエ・アカデミーの卒業公演は、ボリショイ劇場で行われる。卒業公演のプリマ候補に選ばれたのがユリアとカリーナである。親友でありライバルでもある二人の生い立ちは全く異なっている。

カリーナはモスクワの裕福な家庭に生まれ、何不自由なく生きている。一方でユリアは地方の貧しい町で育ち、金銭的に厳しい状況が続いている。二人はいい関係を築いていたが、卒業公演を目前にカリーナの母がユリアにプリマの座をカリーナに譲ってくれないかと買収を持ちかける。

ユリアはこの提案を断ったものの、久しぶりの帰郷した時に実家の困窮した生活、卒業公演でボリショイ劇場を舞台にプリマに選ばれることを一向に認めない母を目の前にし、ユリアの心は揺れ動く。

恩師のガリーナの力強い後押しによりユリアはプリマに選ばれるが、卒業公演当日にその座をカリーナに譲ってしまう。その代償として手にしたお金を実家の母に送金する。

物語の後半では、卒業公演後のプロとして活躍する二人が描かれている。卒業公演のプリマに選ばれたカリーナは順調なキャリアを歩み、ボリショイ劇場でプリマとして活躍をしている。一方で、ユリアもプロとしてボリショイ劇場でバレエ・ダンサーとして活動しているものの二人の差は広がっている。

ユリアも実力があるため、着実にチャンスを掴みつつある。最後に卒業公演の真実を知ったカリーナの行動で物語はエンディングを迎える。

映画を観た感想(80点/100点)

バレエ学校の厳しいレッスンと徹底した自己管理が必要な生活。
努力をしていても、持って生まれた身体的な特徴も重要であるという厳しい世界。

その中でバレエにひたむきに向き合うユリアとカリーナ。しかし、カリーナは正当な努力だけではなく、ありとあらゆる手で自らの求めるものを手にしようとしていく様に、競争の厳しさを観たような気がした。

モスクワと地方の経済格差も描かれており、生まれた場所によって人生が左右される様も厳しい現実である。ユリアにとって、その現状を打破するための方法がバレエであったが、並外れた努力をして初めて報われるという現実もまた厳しい。

人生とは厳しい競争の上に成り立っているという現実を、見せつけながらも、なぜバレエを踊るのかという本質的な部分も主題として描かれている。

金銭的な理由だけでは厳しい練習を長期間続けていくことは難しく、なぜバレエを踊るのかという根源的な動機が必要だと気付かされる映画だった。

「ボリショイ・バレエ 2人のスワン」公式HP: http://www.at-e2550.sakura.ne.jp/bolshoi-ballet-movie/

タイトルとURLをコピーしました